今朝の産經新聞の10面に、このところ世間で騒がれている放射性物質に関する記事がありました。
各関連機関や識者で取材された内容が、詳細でわかりやすく解説されていて、
検知された数値の持つ意味、影響の範囲や程度、気になる点についての回答が示されています。
こうしてみると、テレビ放送による報道は、即時性(スピード)の点では非常に有効ですが、
その内容がきちんとした取材等によって吟味されていないことを痛感します。
ここ数日の報道によって不安感を抱く方々はたくさんいらっしゃるはずです。
先ほどもまた、原発周辺の海水から通常の1250倍の放射性物質が検出された、
500mlの海水を飲むと1年間に摂取できる放射性物質に相当する、というテレビニュースがありました。
500mlの海水を飲む人がどこにいるのでしょうか。
報道する簡単さ、わかりやすいだろう、具体的だろうという勝手な思い込みにより、
ただ生の数値を示し、その数値が実感できるような解釈(換算)のみを行い、
その報道が与える影響も考えずに垂れ流している、そう感じずにはいられません。
混乱しないように、落ち着いて行動してください、と言いながら、
それを招いているのは、即時性を武器にしているテレビ報道自身であるということに気付いてほしい。
もっとも、迅速で正確な情報提供を行わなければならないのは、政府や関係機関なのですが。
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