支援活動について、なんとなく形が見えてきたような気がします。
災害が発生した時、周り人達の「何かしなくちゃ」と思う気持ちは大切ですが、
初動はあくまでも救援活動が第一であり、「できること」と「できないこと」の区別が必要です。
ここでの活動の核は救援のプロチームであり、本来行うべき支援は、
これらのチームに対するバックアップだったんだと思いました。
しかし実際は、救助隊や自衛隊等に対する物質的あるいは精神的な支援が十分だったとは思えません。
「やって当たり前」的な雰囲気が強く、被支援者以外からの「感謝」や「応援」、
そして「認知」が十分に行われていたのでしょうか。
少し時間が経ち、全体の状況把握と復興計画ができれば、やっと復興支援の出番です。
状況把握もできず、計画も無いまま、復興を進めようとしても、
非効率的で無駄が多く、不均衡が生じるばかりで、なかなか前進しない気がします。
しかも、復興の活動の核となるのは、被災者の皆さんであり、ボランティアではありません。
「してあげる」のではなく、あくまで「しよう」とすることに対する支援であり、
被支援者を動かさない支援では、復興には繋がっていかないと思います。
現地では仮設住宅の建設が進められていますが、器さえあれば良いっていうものではなく、
安全第一といって不便な場所に建てても良いというものでもありません。
復興していくための生活基盤となる「家」、プライベート空間の確保であり、
当面の活動ができる拠点とならなければならないものなのです。
被災された方々が自ら活動し、復興していく上での支援を考えなければなりません。
仮設住宅の場所、建築、ライフラインの復旧、生産活動からそれこそ支援活動まで、
被災内部で動き出せるようなシステムを構築すべきだと感じます。
本当は、それらは国策や政策で推し進めなければならないことなのでしょうが。
じっとしていて一番辛いのは、きっと被災された方々なんだと思います。
何度も災害から復活してきた日本人を、これまでの歴史が証明しています。
自ら立ち上がって行動する人に対する支援、そんなことができればと思います。
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