先日のニュースで、シャープが国内での液晶生産を停止し、製品に必要なパネルは海外から供給するという報道がありました。その理由は、どんなに技術を隠していてもすぐに海外勢に追いつかれてしまい、豊富な資金を投入されてコストでは敵わないということだそうです。
生産の現場でいくら秘密にしていても、入手した商品を分解して中身を見れば分かるような技術なら、真似することは可能であり、ましてや生産ロボット(機械)が作るものならなおさらのことだろうと思います。
そういう技術と、人の持つ「技・術」とは区別して考えなければならないのではないでしょうか。
人を幸せにする「エンジニアリング」や「テクニック」なら、逆に世の為にオープンにするべきであり、そこに価値を残すべきというなら、特許等による保護をするべきでしょう。
日本の「技術」というなら、日本人や日本文化に根ざしたところから創出されるべきで、これはそう簡単に他国が真似できないはずです。「日本の文化」も、日本にしかできないもの、日本で、だからこそ活きるものだと思います。海外で評価されている「Made in JAPAN」は、本来、日本メーカーのことを指すものではなく、その海外生産を指すものでもなかったはずです。
そういう意味で、「日本の」シャープが出した結論は残念でなりません。
コメントをお書きください