2024年某日、仕事を終えて帰宅しようとしたら、駅のホームでスマホが鳴った。
相手が母だとわかり、また父の介護のことで何かあったのかなと何気なく電話に出たところ、いつもより少し高い声で「ごめんね、騙されてしもた」と母。
うわづった声がなんとなく明るく聞こえたので、それがすぐに犯罪のことだと気づくには時間がかかった。
興奮しているせいか、的を得ない母の話と、現実感のない自分が噛み合わず、業を煮やしたのか、突然男性の声で「警察のものです。息子さんですか?お母さんがいわゆる特殊詐欺に遭われまして、銀行は急いで凍結してもらったのですが、おそらくだめだと思います。今、銀行でお母さんから事情を聴いているのですが、お父さんのことをすごく気にされてて。この後、警察署にも来ていただきたいのですが・・・」
最初は、この男性自体も犯罪者なのではないかと疑っていたが、どうやらそうではないらしい。
私「母は今どこにいるのですか」
警察「K駅のR銀行です」
私「仕事帰りで一つ手前の駅にいます。電車が来ましたので、10分もしないうちにそちらに行けると思います」
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