今朝の産経新聞の2面に掲載されていた記事です。
ネットで検索してみると、すでに巷では有名な話のようでして、たくさんヒットしてきました。
要約しますと、建国記念日を前に学校の朝礼で校長先生がされた講和を同校のホームページに掲載したところ、これに対して市教育委員会に1件の苦情電話があり、市教委が校長を注意し、先生自らが削除したということです。
市教委学校教育課は「部分的に読むと史実と受け止められかねず誤解を招く」と言い、校長先生は「生徒や職員に迷惑をかけたくない」と削除されたようです。
確かに、研究者の立場であれば?をつけたくなる内容もあります。しかし、先生は教育者です。建国の説明はこうでもなければ憲法や記念日の解釈ができませんし、記紀の内容についてはきちんと断りもつけておられます。そしてこの講和で伝えたかったことは、結びの部分によく表れていて、教育内容としては非の打ち所が無いと思います。世界一長い歴史、かどうかとは思いますが。
賛否両論あるのは当然だと思いますが、個人的に何より問題だと思ったのは、「日本」や「日本文化」を育て守るための大切な「教育」を担う行政の根幹である教育委員会が、一つの意見で左右されることがあったということです。それこそ「偏向教育」ではないでしょうか。教育委員会自身が「教育」の本質を考えておらず、ただ体裁や外部の目だけを気にしているのかと、非常に残念に思いました。
あと、「史実」や「事実」なんて言い出したら、研究者は何も伝えられなくなります。
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