2015年
10月
27日
火
住宅問題のシンポジウムを終えて
先日の10月24日(土)、事務長の亀井光が「住まいをどう守る。市民の努力と建築家の役割」という日本建築家協会近畿支部主催の市民シンポジウムに参加し、「最高裁で勝訴しても救済されない住宅被害〜消費者と住宅問題〜」という講演をさせていただきました。
残念ながら理事長は所用のため出席できませんでしたが、当日参加してくださった皆さんに多少なりともお役に立てる情報を提供できたなら、それだけでありがたいことだと思います。
当日の資料を作成する際には「どんな内容で話をすればいいんだろう」「何を一番伝えたいだろうか」など、事務長と話もしました。
もう誰にも同じ経験をしてほしくありません。
「問題が起きたらどうすればいいか」なんて、いろんな経験をさせていただいたおかげで、「こうならないように」「ああならないように」と打つ手のバリエーションはかなり提示させていただけます。問題が発覚したら、何よりも迅速かつ適切な行動が一番大切です。
早ければ早いに越したことはありません。但し、「適切な」が大事です。無駄なこと、余計なことをすると、悪い方向へ行ってしまったり、先手を取られたりしてしまいます。
でもやっぱり一番願うことは、皆さんが、問題の生じるようなことにならないこと、しないこと、です。
「予防に勝るものはない」
過去のブログでも書かせていただきましたが、そんな「ババ」をいかにして掴まないようにするか、です。
シンポジウムの発表でも、きっとその辺りのことをお話できたと思います。ぜひ、皆さんがそんな痛い目に遭いませんように、願って止みません。
住宅購入を検討されている時には、少しでも余計な出費を避けたい。その気持ちは本当によくわかります。でももし何かあった時は、余分な出費だけでなく、財産、時間、人間関係、心など、その後で奪われるものはその比ではありません。
こんな私たちだからこそ、お手伝いできることがあるかもしれません。少しでも不安や心配を抱えたり、気になったりすることがありましたら、遠慮なくご連絡ください。上記の「問い合わせ」フォームからでしたら、匿名でもご相談いただけます。
子供たちに、安心して過ごせる未来を・・・
2015年
9月
06日
日
事務長が講演します!住まいに関する市民シンポジウム
以前にお世話になった建築士の方から、住まいに関するシンポジウムを開きたいので講演をお願いしますというご依頼をいただきました。
住宅問題に長らく関わり、未だに解決してはおりませんが、これまでの経験やそこから得られた知識や考え方を広く知っていただくために、事務長にお願いすることにしました。前回の話が好評でしたので。
でも前回感じたことなのですが、講演を聴きに来てくださる方に一般の方が少なかったんです・・。弁護士や建築士などの専門家さんの方が多かったんです。私個人としては、一般の人にぜひ聞いていただきたい内容なんですけど。それだけ、世の中の皆さんの住宅環境が良いってことなら、喜ぶべきことなんでしょうけど、これまでの経験則では意外とたくさんの人が多少なりとも住宅問題を抱えているようなんですが。小さなことなら、欠陥や違法などの住宅問題が原因になってるってことにも気がつかないことがあるみたいですし。
9月ということで、自然災害に関する特集番組をよく目にします。先ほども、地震は「1に耐震、2に防災、3に・・」と言ってましたが、住宅問題も同じだなあと思います。対処療法では解決にかかる期間もコストも半端ないんです。正しい知識と、未然の対処で、幸せな住まいが得られると確信しています。
今、住宅問題に悩んでいる方はもちろんですが、これから住宅を建てよう、新居を探している、いつかは自分の住まいをって考えている方にも、ぜひ知っていただきたいと思います。チラシをご覧いただき、少しでも興味をお持ちいただけましたら、当法人にご連絡いただいてもご案内いたしますので、お気軽にどうぞ!
2015年
8月
23日
日
近世にタイムスリップ〜中山道妻籠宿
長野県南木曽郡南木曽町にある「妻籠宿」は江戸と京を結ぶ中山道に面する宿場町の一つであり、別名木曽街道とも呼ばれたこの道と、名古屋と塩尻を結ぶ伊那街道の交叉する交通の要衝として古くから栄えました。
しかし、明治時代になって鉄道や道路が整備されると次第に衰退してしまいます。昭和40年代になり、古い町並みを色濃く残すことが注目され、日本で最初に宿場保存事業が行われました。この貴重な町並みを守るために、妻籠の人々は「売らない・貸さない・壊さない」を中心とする住民憲章を作り、今もここで生活をしながら大切な江戸時代の町並みを後世に伝えています。
初めてゆっくりと町並みを見学することができました。町が動き出す前の早朝から、賑わう昼過ぎまでお邪魔しましたが、「生活しながら保存」とはどういうものかを体感することができました。住民の皆さんには、見学者に分からない御苦労がたくさんおありだと思いますが、町を守っている姿に自信と誇りが感じられ、それが町にも満ち溢れているようでした。
このような歴史的景観や建築にとって「観光」は非常に重要な財源になることは間違いありませんが、妻籠宿の現状を見学させていただいて強く思ったのは、本物が持つ「歴史の力や重み」でした。時々出会ってしまう「観光を第一」に意図した展示では、見学者に訴える魅力が著しく減じているということでした。ここ妻籠宿ではケースの外から見ているだけではなく、その中に飛び込んで体験することができる、まさに「タイムスリップ」を実感できる貴重な空間なのです。
ぜひ日本の近世を体験しに訪れてみてくださいね!! 参考:妻籠観光協会