日本の住まいを考える上で、ずっと気になっていたことが記事になっていました。
産經ニュース2014.10.19【日曜講座 少子高齢時代】空き家急増 マンションが新たな火種
最近、また同じような記事を目にしました。
マンション“無価値化”時代到来か 売るなら今!タダでももらい手なし、すでに賃貸下落
マンションは今のうちに売った方がいいですよ、マンションは買わない方がいいですよ、
なんて言うためではありません。
空き家問題の本質はどこにあるのか、考えてしまいます。
「少子高齢化」「人口減」が叫ばれるようになって久しくなりますが、
これらは大変な社会問題であるはずなのに、世の中では案外重要視されていないのも事実です。
その一方で「住宅着工件数」「新築販売」など、景気を判断する材料として未だに使用される指標、
「低金利」を謳い文句に新築住宅の購入を促進する銀行や住宅販売会社・・・
「ああ景気がよくなったのかな?」と思わせるような週末のマンション広告たち。
バブルの頃を知るが故の勘違い、「ちょっと待て」と制止されなければ大変なことになりそうです。
本来、住まいというものは自然や外敵から家族(特別な集団)を守るための防御施設でした。
石器時代には洞窟等の自然を利用していたものが、自由に場所や形状を選べるように、
自分たちの手で作ることのできる竪穴建物(テント)から柱建物へと変化しました。
安心して生活できる空間を確保し、安定的な食料調達が可能になって、人口が増加したのです。
今は他の要因から?人口が減少の一途を辿っているのに、食料を、住宅を拡大生産し続けています。
違和感を覚えるのは私だけではないはずです。
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